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MacWorldで新iMac、iPhoto発表、デジタルハブ戦略の布陣完成

2002/01/08 18:45

 米アップルコンピュータは米国時間1月7日、サンフランシスコで開催された「Macworld Expo」でiMacを含む新製品のラインアップを発表した。

 14インチの大画面をもつ新iBook、デジタル編集出版機能のiPhoto、そしてPowerPC G4、スーパードライブ、17インチのフラットCRTをもち、旧式電気スタンドのような全く新しいデザインのiMacをたて続けに紹介したスティーブ・ジョブズCEOには、以前にも増して自信がみなぎっており、アップル健在を印象付けるのには十分なキーノートスピーチだった。

 ベース部分にPC機能すべてを詰め込み、その上にフラット画面がロボットの首のように乗っかっている新世代iMacの姿は、何か古く懐かしい感じを思い起こさせるようで、世代を超えたユーザーへの十分な訴求力を感じさせる。フラット画面を上下左右に自在に調節できるこの新しいインターフェイスに、使いやすさを購入前から予感できるところが、デザインと使いやすさを常に追求してきたアップルの面目躍如といったところだろう。

 また、この斬新なデザインの新iMacが、デジタルハブ戦略を進めてきたアップルの指令塔の役割を果たし、画像音声機能を武器に教育、芸術などの分野で伝統的に培ってきたアップル市場での立場を、今まで以上に強固なものにしていく原動力となることが予想される。

 さらに、iDVD、iTune、iPodなどの開発を通じて進めてきたデジタルハブ戦略の最後のコマとして紹介されたiPhotoは、13才の子供がたった1日で高品質のビデオクリップを簡単に作成できる機能をもったものだ。

 デジタルカメラをMacに接続するだけで、画像データはiPhotoに取りこまれ、自動的にサムネイル表示される。サムネイル表示全体に対しての拡大縮小表示も可能で、各クリップを簡単かつ自由自在に編集してから、ワンクリックでの印刷が可能だ。

 このほか29.99ドル/10ページの費用で、編集結果をきれいに装丁して指定した住所へオリジナルアルバムとして送付することを、iPhotoショップへオンラインで依頼するサービスも開始されている。このiPhoto装丁サービスは、昨年に600万台の売り上げを見せたデジタルカメラ市場への強力な刺激剤として、今後市場に受け入れられることになるだろう。
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外部リンク

アップル=http://www.apple.com/