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アップル マックワールド開催 次期OS「X(テン)」をリリース

2000/01/17 18:45

 アップルコンピュータの見本市「マックワールド・エキスポ」が5日から米サンフランシスコで開催された。今年の最大の話題は、暫定最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏が正式にCEOに就任したこと。また、開発が遅れていた次期OSの「MacOS X(テン)」もリリースされた。

 ジョブズ氏は、同社取締役会の要請を受け次期CEOが見つかるまで同社の舵取りを約束したが、その間に大ヒットのiMacを開発するなど同社再建に大きく貢献。社の内外からの信望も厚いため、正式にCEOに就任し同社の経営を続けることにした。

 一方、待望の「X」がOSとして成功するかどうかは、マイクロソフトのアプリケーションの存在がカギ。マイクロソフトは「X」用に「オフィス」、「インターネットエクスプローラ」を開発することを約束、プログラマの間で「X」に対する期待が高まっている。

 またアップルは、インターネット接続業者(プロバイダ)のアースリンクに2億ドル出資することを発表。ほかのパソコンメーカー同様、ハードに加えネットを通じたサービスや電子商取引からの収益を狙う戦略に出た。

 アースリンクは、マックに標準装備されるネットアクセス用ソフトの標準プロバイダとして設定されることになる。アップルは、アースリンクとともにマックユーザー用のポータルを開発し、ユーザーの囲い込みを狙うもよう。
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