店頭流通

アップル 流通の効率化に成功、4期連続黒字

1998/10/19 18:45

 アップルコンピュータは今年度7-9月期の決算で1億600万ドルの黒字を計上したと発表した。4期連続の黒字となる。これでアップルが完全に復権したとの見方が有力になっている。黒字に転換してからは売上高が減少したが、4半期ごとに売上高を伸ばし、7-9月期は15億6000万ドルと前年同期の16億1000万ドルに近づいてきた。

 7-9月期は同社の第4四半期に当たるため会計年度決算も発表されたが、こちらも純益が3億900万ドルと、1995年以来の黒字になった。同社によると、流通の効率化に成功。製造からユーザーへの出荷までの在庫日数の平均が6日に短縮されたという。

 スティーブ・ジョブズ暫定最高経営責任者によると、デルコンピュータの在庫日数より短い数字という。また新製品のiMacも好調で、発売後6週間で北米とヨーロッパで27万8000台が売れた。購入したユーザーの12.5%はウインドウズ機からの鞍替えで、29.4%はパソコンを初めて買うユーザーだった。

 また今年初めに、アップル製品の販売に力を入れていないことを理由に取り引きを中止していた米の大型電化製品小売店チェーンのベスト・バイとの取り引きを再開。ll月8日から全米300店舗のベスト・バイでiMacが販売されることになった。
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