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アップル CEOにジョブズ氏再浮上 黒字転換で取締役会が“懇願”

1998/01/26 18:45

 米アップルコンピュータが昨年10―12月期に黒字に転換したことを受け、創業者で暫定CEO(最高経営責任者)のスティーブ・ジョブズ氏の正式就任を希望する声が同社取締役会の間で再び高まっている。

オラクル エリソン会長が「同社経営に最適」

 米誌インフォワールドの取材に対し同社の社外取締役である米オラクルのラリー・エリソン会長が語ったところによると、アップルの取締役会がジョブズ氏に対し正規CEOとして就任するように「懇願している」という。

 エリソン会長はジョブズ氏が「知識や、経験、情熱、知性などの面においてアップルの経営に最適の人物だ」と高く評価している。

 ジョブズ氏は1985年に社内クーデターに遭いアップルを退社したが、96年12月に相談役として復帰。アメリオ前会長退任後にCEO就任を取締役会から打診されたがこれを拒否した。

 一方で次期CEOが見つかるまでの暫定CEOとして97年9月から同社の経営再建に取り組んでいるが、関係者からはたびたびジョブズ氏がいずれCEOに就任するとの憶測が流れている。
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