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パワーコンピューティング コーシャー社長突然の辞任 アップルとの関係悪化が表面化
1997/09/01 18:45
コーシャー氏は8月初旬にボストンで開かれたマックワールド・エキスポで、アップルコンピュータのライセンス契約を批判。アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏の講演中にジョブズ氏批判のプラカードを掲げるよう参加者に働きかけた。
ジョブズ氏はこれを無視し、講演のなかでライセンス問題に触れることはなかったが、アップルの関係者の1人は「公共の場でスティーブを非難してはいけない。そんなことをすればこの世界で長くやっていけない」と述べ、ジョブズ氏の圧力でコーシャー氏が辞任に追い込まれた可能性のあることを示唆した。
その一方で、コーシャー氏はアップルの最高経営責任者(CEO)に就任するためにパワー社を退社したという憶測もある。前CEOのギルバート・アメリオ氏の更迭以来アップルによる後任探しが続いているが、コーシャー氏は最有力候補の1人としてこれまでマスコミに取り上げられることが多かった。しかしアップルの経営陣に近い筋は、「コーシャー氏には一流の経営能力はない」と語っている。
さらにアップルがパワー社の買収を検討しているという一部報道があったため、コーシャー氏はそれを嫌って退社したとする憶測も流れている。
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