店頭流通
<MAC WORLD EXPO視察団報告>次世代を担う機能
1989/02/13 18:45
IBM PC文化と一線を画す
MacSE/30の特色は、MacnXのNubusに対して、32ビットのダイレクトスロットを採用していることである。会場ではこの新製品のために早速、スーパーマックからカラーボード、ドープコンピュータからイーサネットアダプター、ディジデザインからサウンド・アクセラレーダーなど、10種類近くのボードが発表されていた。アップルのラップトップは展示なし
ラップトップMacについては、従来からDynaMacを出していたダイナマックコンピュータからSE対応のラップトップMacであるDynaMacSEが発表された。これは9キロ程度のラップトップであり、EL型ディスプレーを採用し、オプションで最大、100MBまでのハードディスクを内蔵することができる。またポータブルMacなどの携帯型Macも見られたが、アップル自身のラップトップはなかった。こうしたラップトップパソコンの目的の1つに、その携帯性を生かしたプレゼンテーション機能がある。
プレゼンテーション関連の展示が目立つ
今回の展示でもこのプレゼンテーション関連が目立った。それは大型カラーモニター、プロジェクター、OHP投影パネルなどであり、さらにはレーザーディスクの画面をMacを通じて制御するシステムもいくつかのブースで見られた。
Macの画像信号を通常のテレビ信号(NTSC)に変換し、100型もある大型モニターテレビに映すデモも見られた。
ディスプレー関連ではラディウス、スーパーマックなどが大きなブースを構え、Mac IIの実にカラフルな画面をデモしていた。
プレゼンテーション関連ではさらに、スライド作成装置、カラーイメージスキャナー、カラー印刷装置などが見られた。
日本企業ではシャープが「カラーのシャープ」をうたったデモを行っていたし、NECもディスプレーやCD-ROMなどを展示していた。
プレゼンテーションはソフトウェアの面でも大はやりであり、アルダスのパースエージョン、シマンテックのモアIIをはじめ、さまざまなソフトがデモされていた。DTP(デスクトップ・プレゼンテーション)ソフトが1つのジャンルを確立したといってよいだろう。