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給与のデジタル払いは浸透するか

2025/04/16 10:00





 2023年4月に給与のデジタル払いが解禁されてから2年が経過しました。一定の上限の範囲内で、従業員の給与をスマートフォン決済サービスや電子マネーなどで支払う制度のことで、例えば、普段スマホ決済を多く利用する人にとっては、買い物で利用する際にチャージする手間が必要がなくなるなどのメリットがあります。

 オービックビジネスコンサルタント(OBC)は今年4月11日、「奉行Edge労務管理電子化クラウド」と、給与デジタル払いサービス「PayPay給与受取」がAPI連携を開始したと発表しました。「PayPayと連携」ボタンをタップすることで、入金用口座情報などが自動反映され、給与デジタル払いの申請がスムーズにできるようになるそうです。

 今回の連携によって、奉行Edge労務管理電子化クラウド利用者は給与デジタル払いを利用しやすくなります。とはいえ、決済方法として現金しか受け付けていない店の存在などさまざまな要因から、給与は現金支払いのほうがいいと考える人は少なくないでしょう。今後、世の中にデジタル払いが浸透していくのかどうか、そして事業者側がどのように対応していくのかについて、動きを追っていきたいです。(大向琴音)

【記事はこちら】
OBC、PayPayと給与デジタル払いのAPI連携を開始
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