今日のひとことWeb版

ふくらむスマートグラスの可能性

2025/03/14 10:00





 一昔前、スマートフォンのカメラを介して、現実空間に画像などを表示させる「拡張現実」のアプリケーションが流行した時期がありました。観光地などでカメラをかざすと、その場所の情報などが得られるといった取り組みが展開されましたが、気がつけば、下火になっていったように記憶しています。

 その頃はデバイスとして用いられていたのは主にスマホでしたが、最近ではスマートグラスの技術が進化し、多数の製品が展開されています。特に、実際の空間を認識できる透過型のスマートグラスは現場作業にも不自由なく活用でき、業務改善や技術教育など、さまざまなユースケースが期待できます。

 Dynabookはこの春、新たなスマートグラス製品の「dynaEdge XR1」を発売します。仮想デスクトップの表示端末として利用できるだけでなく、パートナーのソリューションと合わせて展開することで、企業の課題解決に貢献したい考えです。

 先日、一足先に製品を体験できる機会がありました。マニュアル動画がレンズ上に表示されたり、目の前の文章が瞬時に翻訳される様を、まさに「目の当たり」にし、技術の進歩に驚かされました。多様なパートナーが、さまざまなアイデアを寄せることで、活用の可能性はさらに広がることでしょう。今後の展開に期待が膨らむばかりです。(藤岡 堯)

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Dynabook、XRグラス、AIを中核にソリューションを展開 パートナーと共創でユースケース拡大
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