新たなゲーム体験

　友人の家を訪ねると、いつも彼の子どもがSwitchで遊んでいる。その一家と一緒に出掛ける際も、必ずSwitchを持ち出す。記者も昔は、家で「ファミリーコンピュータ」、外で「ゲームボーイ」といった具合に楽しんでいたが、現代は、家でも出先でも同じゲーム機で同じゲームを遊べる。自分が今の時代に子どもだったら、同様にのめり込んでいただろう。

　Switchの大きな特徴は「据え置き機」なのに「持ち運べる」点にある。スマートフォンをはじめとするモバイルデバイスの普及を背景に、ゲーム専用機の価値が問われる中、任天堂は新たなゲーム体験のあり方を示したと言える。

　その体験を技術面で支えたのは米NVIDIA（エヌビディア）だ。SoCやコンピューターアーキテクチャー、制御や管理のためのソフトウェアも任天堂と共同開発したという。技術の進化が市場を切り開くのは、ITの世界と変わらないようだ。

　Switchは発売から8年を迎え、長く愛されるハードとなったが、2025年内には、後継機の「Nintendo Switch 2」が発売される予定だ。果たして、次はどのような新鮮な体験を提示してくれるだろうか。今から楽しみである。
（無）
 

由来
2017年3月3日、任天堂は新型ゲーム機「Nintendo Switch」を日本、米国、カナダ、欧州主要国、オーストラリア、香港などで同時発売した。