今日のひとことWeb版

クラウドERPを中堅・中小企業にも

2025/02/21 10:00





 「2025年の崖」というワードはあらゆるところで耳にするようになり、少し食傷気味なところもありますが、レガシーな基幹系システムをいかにモダナイズするかは、依然として国内企業の大きな課題であります。とりわけERPは、ある程度の規模を有する企業にとって経営の要であり、ここをなおざりにするわけにはいきません。

 ERPのモダナイゼーションを検討する上で、クラウドへのシフトは一つの候補となります。最新のテクノロジーを随時享受でき、管理運用の手間が省けるといったメリットがあるからです。国内では現状、大企業での採用例が多いですが、ERPベンダー各社は中堅・中小企業に向けて、機能を整理したり、新しいオファリングを構築したりして、訴求を強化しているようです。
 
 SIerをはじめとするパートナー各社も中堅・中小企業に向けたビジネスを加速しており、例えば、伊藤忠テクノソリューションズは、売上高規模200億~1500億円の企業を主なターゲットに、「SAP S/4HANA」導入に必要なソリューションを一元的に提供するサービス「Figues」の販売拡大に努めています。中堅・中小向けのERP市場の盛り上がりが、顧客企業の競争力、成長力の伸長につながることを期待しています。(藤岡 堯)

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伊藤忠テクノソリューションズ、「S/4HANA」の導入支援オファリングに注力 ERPのクラウド化と周辺開発を一貫提供
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