▼最近、電動歯ブラシを購入した。標準的なクラスの機種だが、歯みがきの時間は大幅に短縮され、磨き上がりも良く効果を実感。もっと早く買えば良かったと思っている。

▼購入した時に人生で初めて家電量販店の電動歯ブラシ売り場に行ったが、さまざまなスペックの製品が並んでおり少し驚いた。上位モデルは、ブラシをはじめとした基本性能が良いのに加えて、Bluetoothを搭載、スマートフォンと連携して、磨いた部分と磨いていない部分を確認できるようになっているなど高機能化している。

▼しかし、高いスペックの製品は誰にでも適しているとは言いがたい。これは、ITツールでも同じではないだろうか。充実した機能により、さまざまなことが実現できるとしても、使いこなせなければ宝の持ち腐れだ。

▼企業はDXの推進を目的に、新たなITツールを導入する機会が増えている。その際シェアが高いといった理由から高性能なツールを購入するものの、運用ができず、安価なツールと変わらない使い方がされていることがあると聞く。自社に適した製品を見極める、基本的なことだが、大事にすべき考え方だと生活の中から再認識した。（帆）