今日は何の日

<今日は何の日>1月7日「千円札の日」

2025/01/06 09:00

週刊BCN 2025年01月06日vol.2043掲載

一番身近なお札

 2024年7月に20年ぶりに紙幣のデザインが刷新された。庶民にとって最も身近な千円札には「近代日本医学の父」として知られる北里柴三郎が採用された。最近は新デザインの紙幣に出会う機会もだいぶ増えた。

 戦後の新円の千円札で最初に登場した肖像画は聖徳太子。その後、約20年周期で伊藤博文、夏目漱石、野口英世とデザインが変わってきた。個人的に最もなじみがあるのは夏目漱石の千円札。子どもの頃、お年玉としてもらうとうれしかったことを覚えている。

 千円札と言えば、ブルーを基調としたデザインが続いてきたが、最新の千円札は、ほんのり茶色がかった部分があり、五千円札と見間違えてしまうことがある。財布から取り出し、「なんだ、千円か」とがっかりする。

 近年は、キャッシュレス決済が浸透し、紙幣の出番は以前ほど多くないかもしれない。でも、お年玉はきっとまだ現金だろう。最近の子どもたちは、もらったのが千円札だとがっかりしてしまうのだろうか。物価高が続くから、大人の懐事情も推察してね、というのは、さすがに新年早々、世知辛いかもしれない。
(緑)
 


由来
1950年1月7日、46年の新円切替後初の千円紙幣が発行された。当時の肖像画は聖徳太子。
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