BOOK REVIEW
<BOOK REVIEW>『ヘビ学 毒・鱗・脱皮・動きの秘密』
2024/12/27 09:00
週刊BCN 2024年12月23日vol.2042掲載
来年は巳年
2025年は「巳年」だ。ヘビのイラストを描いた年賀状やカレンダーを見る機会も増えた。ヘビは独特の見た目をしているため、苦手だという人が多い印象がある。一方で、ペットとして一定の人気があり、熱心な愛好家になると多数のヘビを飼っているという。本書は、群馬県にあるヘビ専門の動物園・研究施設「ジャパン・スネークセンター」に勤める研究員が、ヘビの生態や魅力を書いた一冊だ。本書によると、全世界でヘビは約4100種類もいるが、日本に生息するのは43種しかいないというから驚きである。
また、ヘビの頭、胴体、尻尾の区別、独特の目を持つヘビはどのように物が見えているのか、といった身体的な特徴が書かれており、面白い生き物だなと思いながら読み進めた。ヘビといえば毒ヘビというイメージもある。毎年国内でも、ハブやマムシといった毒ヘビによる被害が起きている。毒ヘビにかまれた時の対処なども書かれているので、万が一に備えて勉強しておきたい。
ヘビは金運アップの象徴とされている。個人的には、子どものころヘビの抜け殻を財布に入れておくと金が貯まると聞いて、もらった抜け殻で実践したが、恩恵はなかったのであまり信じてはいない。(帆)
『ヘビ学 毒・鱗・脱皮・動きの秘密』
ジャパン・スネークセンター 著
小学館 刊 1155円(税込)
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