今日は何の日

<今日は何の日>12月30日『日本で最初とされる地下鉄が上野・浅草間で運行開始(1927年)』

2024/12/23 09:00

週刊BCN 2024年12月23日vol.2042掲載

直通運転の恐ろしさ

 都内にいると、地下鉄のありがたみを感じる機会は多い。特にJR山手線の内側では、JR線でカバーされていない範囲を移動するときに重宝する。

 一つ困ったことに、通算で10年ほど東京で居住していても、どの路線がどの方面を結んでいるのかが全く覚えられない。地下鉄の路線内だけならまだ何とか記憶にあるが、乗り入れ先のJR線や私鉄まで含めると、もうお手上げである。

 東京になじみのない読者に説明すると、都内の地下鉄の多くは、関東圏のJRや私鉄路線と直通運転を実施している。例えば、都営地下鉄の浅草線は、1960年の開業時から、千葉方面を走る京成電鉄との相互直通運転を実施。現在は神奈川方面につながる京急電鉄とも乗り入れる一大路線となっている。まさに「線路は続くよ、どこまでも」というところだ。

 1都3県を網の目のように結ぶ直通列車は、分かりにくさはあるものの、関東近辺から都心部へのアクセス性が高まるだけでなく、ターミナル駅の混雑緩和に寄与するといったメリットもある。ただ、寝過ごしには気をつけたい。折しも忘年会シーズン。酔っ払って寝ていたら、全然知らない場所に着いた、なんてことにもなりかねない。直通運転の恐ろしさである。(無)
 


由来
1927年12月30日、東京地下鉄道が浅草から上野までの地下鉄の営業を開始した。この路線は現在の東京メトロ銀座線の一部に当たり、日本だけでなくアジア・オセアニアでも初の地下鉄路線と言われている。
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