今日は何の日
<今日は何の日>12月2日「ビフィズス菌の日」
2024/12/02 09:00
週刊BCN 2024年12月02日vol.2039掲載
整腸作用以外の効果も
ビフィズス菌は、腸内で良い働きをする善玉菌の代表格だ。腸内の大半を占める善玉菌と言われており、悪玉菌の増殖を抑えたり、便通を改善したりするなど、整腸作用がある。食べ物とともに細菌やウイルスが侵入するリスクが高い大腸を良好に保つために欠かせない存在だ。ビフィズス菌は1899年、フランスにあるパスツール研究所のアンリ・ティシエ博士が乳児のおなかの中から発見した。以降、100年以上にわたって研究が進められており、近年では整腸作用だけではなく、アレルギー症状の緩和や認知機能の維持など、全身の健康に良い影響を与えることが分かっている。
食物繊維を好む性質があることから腸内で増加させるためには、野菜を多く摂取することが有効だとされている。体外から新たに取り入れるには、ヨーグルトから摂取するのが代表的だが、商品によってはビフィズス菌を含んでいない場合もあるため注意が必要だ。腸内に定着させるには、定期的に摂取する必要がある。
逆にビフィズス菌が減る要因としては、加齢のほか偏食や運動不足、ストレスの増加が挙げられる。これらは逆に悪玉菌を増加させる要因にもなるため、身体の健康を保つためにも腸内改善が必要だ。(石)
由来
ビフィズス菌入りのヨーグルトなどを販売する江崎グリコが制定した。日付はビフィズス菌の発見が学会で発表された日にちなむ。
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