フライに相性抜群

　タルタルソースは、マヨネーズをベースに刻んだゆで卵、ピクルス、タマネギなどの野菜が入ったソースで、フライやチキン南蛮にかけて食べることが多い。

　タルタルソースの「タルタル」は、中央アジアの遊牧民「タタール族」を語源とする説が有力とされる。タタール族が、生肉と香味野菜を細かく刻んで食べていたものが、欧州に伝わり「タルタルステーキ」として食べられるようになった。その際、添えられていたソースが現在のタルタルソースの起源だという。

　国内では、1966年に大手食品メーカーのキユーピーが国産初の市販用タルタルソースを製造、販売した。同社によるとコロナ禍以降は、家で揚げ物をする人が増えたことで、タルタルソースの出荷量も大きく拡大している。また、最近は、タルタルソースの専門店ができるなど、バリエーションが広がっているとする。

　記者は、タルタルソースが大好物だ。飲食店でフライを注文してタルタルソースが添えられていないとがっかりする。かきが旬を迎えている。ビール片手にタルタルソースがたっぷりかかったかきフライを食べる至福の時間を楽しみたい。
（帆）
 

由来
大手食品メーカーのキユーピーが制定。日付は、タルタルソースがかきフライによくかけられるため、カレンダーで11月21日の「かきフライの日」の真上になるようにしたことが由来。