今日は何の日

<今日は何の日>9月7日『CMソングの日』

2024/09/02 09:00

週刊BCN 2024年09月02日vol.2028掲載

耳に残るメロディー

 鼻歌のように無意識に口ずさんだり、頭の中で無限ループしたり。誰しも記憶に残るCMソングがあるのではないだろうか。日本で初めてのCMソングは、小西六写真工業(現コニカミノルタ)の「さくらフィルム」を紹介するラジオCMで流れた「ボクはアマチュアカメラマン」という歌。商品名や企業名が登場しない、当時としては斬新なものだった。

 耳に残るメロディーは、商品のイメージを強く印象付け、消費者の購買行動に大きな影響を及ぼす。数十秒の短い放送でインパクトを残したり、印象的なフレーズを盛り込んだりと、CMならではの工夫に加え、CMソングは時代を反映する鏡のような存在でもあると感じる。流行の音楽スタイルや言葉遣いが反映され、その時代の空気を色濃く残している。人気歌手の曲が採用されるケースも多い。

 近年は、昔懐かしい昭和の歌をテレビCMでよく耳にする気がする。古い曲を小学生の子どもが歌っていることに驚き、「どうしてその曲を知っているの」と尋ねると、大抵CMで覚えたと返ってくる。名曲は時代を超えて愛されるが、CMで採用されることで世代を超えて認知され続けるようである。
(緑)
 


由来
1951年9月7日、日本で初めてCMソングを使ったラジオCMがオンエアされたことに由来。
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