今日は何の日
<今日は何の日>8月15日「パナマ運河開通」
2024/08/12 09:00
週刊BCN 2024年08月12日vol.2026掲載
米東海岸との海上輸送を支える
四方を海に囲まれている海洋国の日本にとって、パナマ運河は中東のスエズ運河と並んで重要な運河である。特に日本と米国東海岸間で海上輸送するには、パナマ運河を通る以外に方法がない。南米チリ南端のホーン岬沖のドレーク海峡を通る方法もあるが、同海峡は世界有数の荒れた海で、荷崩れや遭難の恐れが高いことを踏まえて、航路としては実質機能していない。
2023年に日本を代表する定期コンテナ船会社オーシャンネットワークエクスプレス(ONE)が運航する世界最大級のコンテナ船「ONE INNOVATION(ワンイノベーション)」が就航した。全長399メートル、幅61メートル、総トン数23万トンで、満載排水量7万トンの戦艦大和よりはるかに大きい。
世界の超大型コンテナ船を俯瞰してみると、実はONE INNOVATIONとほぼ同じ大きさがそろっており、これはパナマ運河とスエズ運河を通行するための上限サイズの制約によるものとされている。
将来、仮に両運河の拡張工事が行われ、より大きい貨物船が通行できるようになれば、運航上限に合わせるかたちでコンテナ船の一層の大型化が進むことも考えられる。(寶)
由来
太平洋と大西洋を結ぶ中米のパナマ運河が開通した日。フランスの民間会社が1881年に建設を始め、紆余曲折を経たのち米国政府によって1914年8月15日に竣工した。
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