今日は何の日
<今日は何の日>7月29日「福神漬けの日」
2024/07/29 09:00
週刊BCN 2024年07月29日vol.2024掲載
カレーの相棒
福神漬けは、ダイコン、ナス、レンコン、ショウガ、ナタマメ、ゴマといった11種類の具材から5種類以上を主原料とした漬物。特にカレーライスのお供としてなじみ深い人は多いだろう。ルウに混ぜたり、箸休めとして食べたりして、カレーライスの魅力を引き立てる心強い相棒だ。福神漬けの発祥は、東京・上野の山田屋(現・酒悦)の15代目店主の野田清右衛門が発明したとする説が有力。命名は作家の梅亭金鵞によるものとされ、山田屋の近くに弁財天がまつられていたことや、7種類の具材が使われていたことから、七福神にちなんで名付けたという。
カレーライスの付け合わせとなったのは、諸説あるが、大正時代に日本郵船の欧州航路で出されたのが始まりと言われている。インドのカレーに添えられる、果物や野菜をすりつぶしスパイスで煮詰めたペースト状の調味料のチャツネをヒントにしたという。その後、相性の良さが認識され、普及していったそうだ。
現在では、福神漬けをカレーライスの付け合わせ以外で見かける機会は少ないが、当初はご飯のおかずの一つとして食べられていた。おにぎりの具材にするといった楽しみ方もあるため、カレーライスを食べ終えた後、福神漬けが余ってしまった人は試してみてほしい。(石)
由来
日付は「7(しち)2(ふ)9(く)」の語呂合わせから。漬物や総菜などを製造販売する食品メーカーの新進が制定した。
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