今日は何の日

<今日は何の日>7月15日『ネオンサインの日』

2024/07/15 09:00

週刊BCN 2024年07月15日vol.2022掲載

街をきらびやかに

 私の地元は田舎のため、夜遅くまで開いている店が少なく、夜になると街灯と民家の明かりがあるくらいで、とても暗い。そのため、東京に初めて行き、ネオンサインに照らされ、きらびやかに光る繁華街を見たときは、何とも言えない高揚感を覚えた。

 ネオンサインには、ガス封入管の一種であるネオン管が利用されている。ネオン管の両端には電極が付いており、電圧をかけると電子が飛び出し、管内に封入されたネオンガス、水銀、ヘリウム、窒素などの気体の分子とぶつかることで光る仕組みだ。封入される気体により色が変わり、ネオンガスは赤、ヘリウムは白、水銀は青色などになるという。

 ネオン管の加工には技術が必要なため、大半は職人による手作業でつくられているそうだ。

 現在、看板や広告には、ネオン管ではなく、LEDが使われるケースが増えているという。ネオン管の場合、高電圧が必要だったり、設置位置に関する規制があったりする。また、LEDのほうが寿命は長く、ランニングコストを抑えられることも要因として挙がる。昔ながらのネオンサインを見る機会が減っていくと思うと、少し寂しい気持ちになる。(帆)
 


由来
ネオンサイン・エレクトリックサインに関わる全国の企業で構成する公益社団法人の日本サイン協会が制定。日付は、1926年に国産初のネオンサインが飾られ、点灯したことから。
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