今日は何の日

<今日は何の日>6月18日『おにぎりの日』

2024/06/17 09:00

週刊BCN 2024年06月17日vol.2018掲載

おにぎりから「ONIGIRI」へ

 昔からどうしておにぎりがおいしいのか不思議に思うことがある。例えば、塩むすびは白いご飯と塩だけでできているが、茶碗に盛ったご飯に塩をかけてもあまりおいしいとは個人的には感じない。「にぎる」ことで何かが変化しているのだろうか。

 最近、おにぎりの専門店をいろいろな場所で見かけるようになった。人気店では行列ができているほどだ。「おにぎりなんて並んで食べるものか」と思わないでもないが、多種多様な具材をそろえていたり、握り方に特徴があったりと、専門店でなければ味わえないものがきっとあるのだろう。

 おにぎりの人気は日本だけにとどまらない。海外における和食ブームの広がりとともに、おにぎりも注目を集めており、米ニューヨークや仏パリ、タイのバンコクなど、幅広い地域に専門店が登場しているという。コメ卸の大手が海外で専門店展開を強化するとの報道もあった。外国の人たちもおにぎりのおいしさに気がつき始めたようだ。

 国内でのコメ消費量が減少傾向にある中で、海外での消費が増えることは生産者にとっても商機拡大のチャンスになるはずだ。日本の「おにぎり」が「ONIGIRI」として世界各国で通用する日がくることを期待したい。(無)
 


由来
1987年に石川県鹿西(ろくせい)町(現・中能登町)にある弥生時代の集落跡とみられる「杉谷チャノバタケ遺跡」で、「日本最古のおにぎりの化石」とされる「チマキ状炭化米塊」が出土したことにちなみ、鹿西町が制定。日付は鹿西のろく(6)と、毎月18日の「米食の日」から。
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