今日は何の日

<今日は何の日>5月19日『ボクシングの日』

2024/05/13 09:00

週刊BCN 2024年05月13日vol.2013掲載

真剣勝負で熱狂させる

 自分にはできないスポーツの一つにボクシングがある。鍛え上げた拳で相手と殴り合うのは、考えただけでひやりとする。試合会場のリングはきらびやかに見えるが、そこにたどり着くまでには、血のにじむような練習をしたり、苦しい減量を乗り越えたりしなければならない。当然、選手と同じようにこなせると思ったことは一度もない。

 ボクシングの歴史は長い。日本ボクシングコミッションは、米国の研究家の見解として「アダムとイブの子供達の兄弟げんかに始まる」と説明している。ほかにも起源については諸説あるが、いずれにしても、どちらが強いかを競っていたのは今と変わらないだろう。

 国内のボクシングジムからは、これまでに大勢の世界チャンピオンが誕生してきた。特に最近は、「日本ボクシング史上最高傑作」などと称され、5月6日にスーパーバンタム級世界4団体統一王座の防衛戦で勝利した井上尚弥選手が世界的に注目されている。

 ボクシングは危険が伴うが真剣勝負で見ている人を熱狂させられるのは、魅力の一つといえる。遠い昔の人たちも、同じような気持ちで試合の行方を見守っていたのかもしれない。
(鰹)
 


由来
日本プロボクシング協会が2010年に制定した。1952年5月19日に実施されたボクシングの世界フライ級タイトルマッチで、挑戦者の故白井義男氏が勝利し、日本人初の世界チャンピオンになったことが由来。
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