BOOK REVIEW
<BOOK REVIEW>『健診結果の読み方 気にしたほうがいい数値、気にしなくていい項目』
2024/04/19 09:00
週刊BCN 2024年04月15日vol.2010掲載
健康診断に詳しくなる
健康診断は、自分の体の状態を把握できる貴重な機会だ。健康診断をきっかけに病気を早期発見できたという人は多いのではないだろうか。日頃の生活習慣のまま健康診断を受けたほうが、ありのまま自分の健康状態を知ることができる。しかし、少しでもいい数値を出したいという気持ちから、健康診断が近づいてくると、バランスが取れた食事にしたり、断酒を試みたり、運動をしたりと、一定期間だけ健康的な生活をする人が増えるのは「あるある」だ。健康診断の結果には、さまざまな数値が記載されている。身長や体重、視力などは分かりやすいが、血液や肝機能、腎機能などの検査ではいくつかの指標があり、その指標がどういった病気に関係しているのかを理解するのは簡単ではない。本書は健康診断の各項目について、分かりやすく解説している。項目によっては「基準値を超えたからといってもさほど心配することはない」などと書かれており、うのみにしていいのか疑問もあるが、健康診断に詳しくなれる一冊だ。
私はもうすぐ健康診断を受ける予定だ。これまでは、大きな問題が発見されたことがないため、結果に興味はなかったが、今年は本書を片手に結果を分析して、自分の健康状態を把握したい。(帆)
『健診結果の読み方
気にしたほうがいい数値、気にしなくていい項目』
永田 宏 著
講談社 刊 990円(税込)
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