今日は何の日
<今日は何の日>4月12日『世界宇宙飛行の日』
2024/04/08 09:00
週刊BCN 2024年04月08日vol.2009掲載
人々の生活に欠かせない宇宙開発
初めて肉眼で地球を見た宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンの「地球は青かった」の言葉はとても有名だ。ソビエト連邦が有人宇宙飛行を行う一方で、米国は1969年に宇宙船アポロ11号によって人類初の月面着陸を成し遂げている。東西冷戦の対立もあり、米ソの宇宙開発競争が過熱していた時代だった。宇宙船を地球周回軌道に乗せるロケット技術は、大陸間弾道ミサイルの技術と共通する部分が多く、核兵器の抑止力を維持するために宇宙開発競争を優位に進める必要もあったとされる。
冷戦後は宇宙開発の民生活用が進んだ。その代表例としてスマホやカーナビで欠かせない衛星測位システムが挙げられる。全世界をカバーする米国のGPS、欧州連合のガリレオ、ロシアのグロナス、中国の北斗系統が有名。それぞれ30機前後の測位衛星を飛行させており、頭上には常にどこかの国や地域の測位衛星が飛んでいる。日本は自国周辺をカバーする測位衛星みちびきを運用している。
宇宙ビジネスの市場が拡大していることから米国人実業家のイーロン・マスク氏が率いるスペースXや、日本のスペースワンなどベンチャー企業も参入。民間企業による宇宙開発の勢いが増している。(寶)
由来
1961年4月12日、ソビエト連邦の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが搭乗した宇宙船「ボストーク1号」が人類で初めて宇宙飛行をしたことに由来。
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