画面とにらめっこするのなら

　衣料品は店舗で買うのが当たり前だったが、最近はインターネット通販が発達し、スマートフォンなどを使って簡単に購入できるようになった。国内外の店舗で選べるほか、ほしい品物が安く購入できる場合があるが、毎回、サイズの選択に頭を悩ませている。

　サイトによっては、身長や年齢、体形などを入力すると、合いそうなサイズを推奨してくれるが、過去にサイズを間違えた経験があると、本当にぴったりなのか疑心暗鬼になる。

　在宅勤務が増えて外出の機会が減り、以前に比べて服を買う頻度は低くなっている。当然、通販でミスをすることも減ったが、家から出ない日が多くなり、その影響は体重に表れている。まだ大丈夫だろうと思っていたが、健康診断で客観的な数字を突きつけられ、危機感を募らせている。

　店舗に行くのが面倒だと思うことはあるが、自分の体形に合った服を選べて、しかも運動になるのは、一石二鳥といえる。たとえ目当ての商品がなかったとしても、街を歩き回れば、ほかに気に入る物が見つかる可能性がある。便利さを一切捨て去るのは難しいかもしれないが、画面とにらめっこしている時間を考えると、外に出たほうが得られるものは大きそうだ。（鰹）
 

由来
サイズの大切さを多くの人に知ってもらうことなどを目的に、衣料品メーカーのワコール（京都市）が制定。日付は「サ（3）イズ（12）」の語呂合わせから。