今日は何の日
<今日は何の日>3月10日(2009年)『日経平均株価が終値ベースでバブル崩壊後の最安値を記録』
2024/03/04 09:00
週刊BCN 2024年03月04日vol.2004掲載
日本企業を信じられるか
記者が社会人になった直後に、米国の証券会社リーマン・ブラザーズが経営破たんし、世界に金融危機が拡大。株価もみるみるうちに下落していった記憶がある。それからおよそ15年。第2次安倍晋三内閣による経済政策「アベノミクス」などを追い風に、株価は上昇基調に転じた。24年2月末には史上最高となる3万9000円台に達し、4万円台が視野に入ったとする向きもある。高騰の要因はさまざまであり、消費者の実感には乏しい面もあるが、少なくとも株価だけを踏まえれば、国内経済は上向いていると見ることもできる。一方、24年1月に始まった新しい少額投資非課税制度(NISA)では、多くの資金が外国株に集まっているそうだ。多くの国民が、日本企業の今後の成長に期待を持てないでいる。そんな様子もうかがえる。
それでも、15年で3万円以上、株価を盛り返してきた事実はある。今後も同様に伸長するかは確かに不明瞭であるものの、デジタルを使った企業変革に取り組む企業は増えつつあり、あまり悲観的に考えなくともよいのではないだろうか。
それにしても、新卒時から地道に投資をしておけば、今ごろ、ずいぶんな額になっていたのではないかと思うと、なんだか悔しい気持ちになってくる。(無)
由来
2009年3月10日(火)、日経平均株価は7054円98銭で取引を終え、終値ベースでバブル崩壊後の最安値を更新した。08年秋のリーマン・ショックに起因する景気悪化の影響を受け、市況は減退ムードが続いていた。
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