今日は何の日
<今日は何の日>12月22日『スープの日』
2023/12/18 09:00
週刊BCN 2023年12月18日vol.1996掲載
朝から深夜まで
最近のように寒さが深まりだすと、温かいスープが恋しくなる。冷え切った朝、まだ暖まっていない部屋の中で、朝食に湯気の立った味噌汁やポタージュを一口すする。これだけで少し穏やかな気持ちになれるから不思議なものである。紀元前1500~1600年頃のエジプトではすでにスープが食べられていたという。そのころは肉や野菜、固くなったパンを一緒に煮たものだったらしい。水で煮込めば食べやすくなり、消化によい上に体も温まる。現代とは違ったかたちかもしれないが、今も昔も食卓においてスープは欠かせない存在なのだろう。
突き出しとして少量のスープを出してくれる居酒屋がある。若いころは「汁で酒が飲めるか」と思っていたが、今はそれが嬉しく、過去の自分を怒鳴りつけたい気分である。夏であっても、空っぽの胃にすっと浸み込むスープは優しく、「よーし、食べるぞ、飲むぞ」と意欲を高めてくれる。具材が季節に応じて変わっていると、ますます嬉しい。
突き出しだけでなく、つまみでも汁はありがたい。しんじょ椀、すりながしから揚げ出し豆腐のつゆに貝の酒蒸しの汁まで、なんでもござれだ。挙句の果てには、締めのラーメンのスープもアテにしてしまう。朝から深夜までスープは大活躍である。(無)
由来
スープの製造会社などでつくる「日本スープ協会」が制定。由来はスープがおいしく感じられる冬であることと、「いつ(12)もフーフー(22)」の語呂合わせから。同協会では例年、スープの日に合わせてセミナーを開催している。
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