今日は何の日

<今日は何の日>12月16日『電話創業の日』

2023/12/11 09:00

週刊BCN 2023年12月11日vol.1995掲載

かけるのに勇気がいる?

 明治時代に始まった国内の電話サービス。当時の電話には電話交換手という回線をつなぐ人がいた。電話局内にある交換台において、一組の電話プラグを適切なジャックに差し込み、回線を接続することで、電話で話すことができた。電話をかける時は、最初に電話局の交換手を呼び出し、相手の電話に接続してもらっていた。当時の電話料金は定額料金で東京が40円、横浜が35円。この時代、1円で米が15kg買えたため、今の値段にすれば40円は約20万円に相当し、電話はとても高価なサービスだった。

 現代において電話は大きく姿を変えた。ほとんどの人がスマートフォンを持ち、自宅に固定電話を設置していない人も多い。コミュニケーションはSNSなどテキストベースが主流になったと言っていいだろう。ビジネスでも、メールやチャットでのやり取りで事足りるケースが多くなっている。

 若い世代は、社会人になって電話で応対することに苦手意識を持つ人もいるという。街中からは公衆電話も次々に姿を消し、スマートフォンしか知らない世代は番号を押して電話をかける経験も少ないのかもしれない。方法は変わっても、コミュニケーションの中身は充実させていきたいものだ。(緑)
 


由来
1890年12月16日、東京横浜間で日本初の電話事業が開始され、千代田区に設置された電話交換局が営業を始めたことが由来。
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