ランサムウェア攻撃が増加している中、その対策の一つとしてバックアップ製品への需要が高まっています。実際、ランサムウェア攻撃を受けた企業が、バックアップをきちんと取っていたため、大きな被害を受けなかったと発表したこともあります。

 バックアップ市場で存在感を高めているのが、米Veeam Software（ヴィーム・ソフトウェア）です。日本法人の設立は2016年4月で、老舗ベンダーが多いバックアップ市場の中では新興の立ち位置ですが、エンタープライズを中心に導入が進み、高成長を遂げています。

　この成長をさらに加速させるべく、同社は、ダイワボウ情報システム（DIS）とディストリビューター契約、日立製作所とOEMサポート契約をそれぞれ締結するなど、パートナー施策の強化を図っています。DISとのディストリビューター契約では、SMB（中堅・中小企業）や地方企業への販売を強化する狙いがあるとしています。

　以前は、大手企業がターゲットにされるケースが多かったランサムウェア攻撃ですが、最近は、企業規模を問わずに攻撃されるようになってきているので、多くの企業でバックアップ製品が利用されることを期待したいです。（岩田晃久）

【記事はこちら】
ヴィーム・ソフトウェア、日立とOEMサポート契約を締結 顧客層拡大に向けパートナー施策を強化