今日は何の日

<今日は何の日>10月10日『銭湯の日』

2023/10/09 09:00

週刊BCN 2023年10月09日vol.1987掲載

広いお風呂でリフレッシュ

 手足が伸ばせる広い湯船、壁一面に描かれた富士山、風呂上がりに腰に手を当てて飲むコーヒー牛乳。銭湯と聞いて思い浮かべる要素は人それぞれだろうが、多くの人々にとって身近な存在であるはずだ。

 東京都浴場組合によると、都内には約450カ所の銭湯がある。私も近所の銭湯をたまに訪れるが、老若男女で大にぎわい。湯温が異なっていたり、ジェットバスがあったりと種類が豊富で、家の風呂にはない開放感を味わえるのは、やはり銭湯ならではだ。燃料費などの高騰で入浴料を値上げするといったニュースを耳にすることもあるが、日本に根付いた文化として、長く続いてほしい。

 銭湯にとって追い風となっているのは、近年のサウナブームだ。サウナを備えた銭湯も多いため、「サ活」として銭湯に足を運ぶ人もいることだろう。日頃の疲れやストレスをリセットして「ととのう」には、ぴったりのスポットといえる。

 同組合に加盟している各銭湯では、利用促進のためしょうぶ湯やゆず湯など季節を感じるイベントを随時開催しているが、10月10日の銭湯の日には「ラベンダー湯まつり」が開催される。心身のリラックス、免疫力向上といった効果があるとされるラベンダーの香りで、いつも以上に癒やされる空間になりそうだ。(緑)
 


由来
1991年に東京都公衆浴場業生活衛生同業組合が制定。スポーツで汗をかいた後に入浴すると健康増進につながるとの考えにちなみ、64年に開催された東京五輪の開幕日(旧体育の日)と1010(せんとう)の語呂合わせで日付を決めた。
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