東京から新幹線で100分。名古屋駅のホームに着くと、東京よりさらに暑さを感じました。自動車を中心とした製造業の街である愛知県のITビジネスの現状を取材するため訪れた名古屋市で、地元産業を支えるIT企業の熱い取り組みについて話を聞くことができました。

　大手製造業は生産性アップのためDXへの意欲が高く、愛知県のITビジネスは堅調に推移しているとのことです。一方で、資金面からIT投資が難しい中小製造業も少なくなくありません。そうした中小製造業向けに、低価格で現場の見える化を実現するSaaSを提供するソフトウェア会社の取り組みは、とても興味深かったです。

　自動運転技術のスタートアップは、オープンソースでソフトウェアを公開し、いち早く自動運転の社会実装を進めようというスタンス。自社だけで開発するのではなく、多くの企業を巻き込んで技術を進化させていこうという姿勢は、国全体の発展にもつながりそうだなと感じました。（堀 茜）

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製造業を支える愛知のITビジネス　中小のDX支援や世界を目指す動きも