米Symantec（シマンテック）といえば老舗セキュリティベンダーとして、さまざまな製品を販売、国内でも多くの顧客を抱えていました。しかし、米Broadcom（ブロードコム）が2019年、シマンテックの法人向けセキュリティ製品事業を買収。買収後、価格やライセンスルールに関する情報が十分に発信されなかったこともあり、ユーザーは混乱し、結果的に顧客離れが進みました。

　ブロードコムは、再びシマンテック製品の利用を拡大させることを目的に、現在は、SB C＆Sを認定アグリゲーターとして販売を強化しています。7月27日には、SB C＆Sとともに記者説明会とパートナーカンファレンスを開催し、近況や今後の戦略を説明しました。

　SB C＆Sの23年度第1四半期（4～6月）の業績のうち、シマンテックのエンドポイントセキュリティ製品の売上高は前年同期比106％と伸長しました。マーケティング強化などを図ったことが奏功したとしています。

　両社は、この流れを加速させるために、今後、製品認知度の拡大とパートナーとの関係強化を図る予定です。セキュリティ市場では、シマンテックのブランド力はまだまだ健在なので、復活する姿を楽しみにしたいと思います。（岩田晃久）

【記事はこちら】
SB C＆Sと米Broadcom、シマンテックパートナーカンファレンス開催 エンドポイントセキュリティ製品の売上高が伸長