▼久しぶりに大きな風邪をひいいてしまった。3日以上、38度を超える熱が出ては引き、出ては引きを繰り返す。寝床で小欄を書きながら、「若い若いと心では思っていても、体は予兆を示していたな」とぼやいている。

▼思えば、6月はさまざまな行事が重なり、遠出が多かった。さらに、急に高まった湿度のせいだと思い込み（たいだけだったのだろうが）、なんとなく感じていた体の不調を無視していた。自分がどれだけ元気だと思い込んでも、体はSOSを出していたのである。ある程度、齢を重ねるということは、自身の体の不調と正しく向き合わねばならないということだろう。

▼これは歴史の長い会社も同じような気がする。社内の細かな部分に不協和音が出ていても「いつものこと」と見て見ぬふりをしていないだろうか。長い歴史は確かに会社の財産だが、それが経営に惰性を生むこともありうる。

▼風邪薬のように会社の課題を対処療法的に手当てするだけでなく、企業体質そのものを変化させるためにデジタル技術を使ってほしい。ひとまず、小生は疲れに負けない体質をつくるところから始めなくてはと痛感している。（無）