キヤノンITソリューションズ（キヤノンITS）が、中等教育市場への進出を本格化させています。学習管理システムや情報共有の窓口となるポータル機能などをパッケージ化した「in Campusシリーズ」を開発し、2024年度をめどに中高一貫校の郁文館夢学園での本稼働を予定しています。

　in Campusシリーズは、これまで大学を中心に全国120件余りの納入実績がありますが、中等教育の市場は伝統的に国内コンピューターメーカーが強く、なかなか進出できなかった経緯があります。郁文館夢学園への納入プロジェクトは、実質的に中等教育市場への本格進出の第一弾となるそうです。

　大学向けでは大学と学生の情報共有を前提に開発してきましたが、中等教育では保護者を含めた情報共有が必要となり、全面的に改良を加えています。また、昨年末には小中高向けの学習支援システムでシェアを持つチエルと資本業務提携を結ぶなど、悲願だった中等教育市場への進出を着々と進めていく考えです。（安藤章司）

【記事はこちら】
郁文館夢学園のデジタルキャンパス オーダーメイド教育で“夢”を後押し