今日のひとことWeb版

プリント市場の縮小を打ち消す

2023/06/08 10:00





 リコーと東芝テックは、複合機の共通エンジン製造を両社が出資する合弁会社に担わせる道を選びました。業務のデジタル化やペーパーレス化の進展によって複合機の販売やトナーの消費が中長期的に減少する見込みであることが、両社の共通エンジン化を決めた背景にあります。

 リコーの予測によれば、2025年までに世界のオフィスプリンティング市場は年率4.5%で縮小する見込みです。もちろん手をこまねいているわけではなく、生産の効率化やさまざまな付加価値サービスによって市場縮小の影響を打ち消していく構えで、東芝テックとの協業もその一環です。

 とはいえ、工場をどのように再編し、両社の人員の再配置をどのように進めるかは、まだ白紙の状態で、共通エンジンの開発には数年かかる見通しとのこと。中長期的な視野をもって粘り強く変革を推し進めていく考えです。(安藤章司)

【記事はこちら】
リコーと東芝テックが合弁会社設立、複合機の共通エンジン開発へ
  • 1