NTTデータは本年度（2024年3月期）の連結売上高が4兆1000億円に達する見通しとなり、国内ITベンダーで売り上げトップの富士通の3兆8600億円（本年度見通し）を超えるのではないかと話題になっています。

　NTTグループの一連の海外事業の再編で、主に海外データセンター（DC）事業がNTTデータに託されたことが売り上げ伸張の要因。これによってNTTデータは、25年度までの4カ年中期経営計画で目標としていた売上高4兆円超を2年前倒しで達成できる見込みです。

　DC事業は成長株で、NTTデータは本年度、約3500億円を投資する予定です。320億円となっている既存SI領域の本年度の戦略投資額と比べると、まさに桁違いの投資額となります。SIとDCでは収益構造も大きくことなることから、両事業の整合性や相乗効果の達成に向けて手腕が試されそうです。（安藤章司）

【記事はこちら】
主要SIer22年度決算 グループ再編やM＆A効果で増収増益に