▼自宅で家庭菜園に挑戦している。育てているのは、ナスやトマトなどの野菜だ。風雨にさらされながらも、少しずつ成長している様子を見ると心が和む。少し先になるが、採れたての味を楽しめる日が待ち遠しい。

▼野菜の世話で手間がかかるのは、雑草の駆除だ。続々と生えてくるのは非常に厄介だが、面白いこともある。スマートフォンのアプリを使うと、撮影した画像をAIが認識し、名前などを教えてくれる。正確性に欠ける部分があることは否めないが、読み始めると野菜そっちのけでのめりこんでしまう。

▼IT業界では、AIが話題に上がることが多くなった。特に注目されているのが生成AIで、企業の間では活用の機運が高まっている。国の機関でも同じ動きがあり、政府の戦略チームは、デジタル庁など３省庁で業務に利用することを了承した。

▼AIで生活の利便性が向上したり、仕事が楽になったりするのは歓迎だが、誤情報の拡散など、議論すべき点は多い。人と共存する社会の到来が待ち遠しい一方、不安な気持ちもある。頼り切りになるのは時期尚早かもしれないと自戒を込めて、ほこりをかぶった図鑑を本棚から引っ張り出した。（鰹）