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製販連携で競争力ある商品開発に努める

2023/05/18 10:00





 今年4月1日付でブラザー販売のトップに就いた安井宏一社長は「メーカーと販社が密に連携して製品やサービスの開発に力を入れる」ことが大切だと話しています。安井社長は米州やアジア、アフリカ、オセアニアなどの地域を担当した経験があり、地域に根ざしたマーケティング力が高く評価されている経営者です。

 安井社長は、ブラザー工業の米国法人に赴任していた1990年代、「ブラザーの社運をかけたイノベーションを若手時代に実際に体験した」と振り返ります。当時のブラザーは市場として大きいながらも競合ひしめくファクスに狙いを定めて、めったに電源を切らないことから「電源スイッチは不要」として、スイッチそのものをなくすなど大胆なコスト削減を実行。当時10万円余りしていたファクスを半額まで下げて大きくシェアを伸ばし、それが現在の情報機器事業につながったそうです。

 国内市場を担当するブラザー販売の経営に当たっても、製販連携を深めることで国内市場に最適な戦略を展開し、競争力を高めていく方針です。安井社長へのインタビューは記事をご覧下さい。(安藤章司)

【記事はこちら】
特定業種の市場で成長率ナンバーワンを目指す ブラザー販売 代表取締役社長 安井宏一
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