マスク着用もニキビの原因か

　新型コロナ禍をきっかけに、国はマスクを着用するよう国民に要請した。結果的に「マスクは顔の一部」と言われるほどマスク生活が浸透し、着用が任意となった現在でも、マスクを着けている人は少なくない。かくいう私も、肌荒れを隠すため、いまだにマスクが手放せないでいる。しかし、そもそもの肌荒れの原因はマスクにもありそうだ。摩擦による刺激は、ニキビなどの肌荒れを起きやすくするといわれているからだ。

　ニキビといえば、思春期にできるものだというイメージが強いが、20歳を過ぎても「大人ニキビ」ができることがある。思春期のニキビが額や鼻筋など皮脂の分泌が多い箇所にできやすいのに対し、大人ニキビは頬やあごなどにできやすいという。また、生理的なニキビである思春期ニキビと違い、大人ニキビの原因は、摩擦や肌の乾燥、汚れ以外にも生活習慣の乱れやストレスなど多岐にわたる。

　肌荒れを予防するには高いスキンケア用品を使うより、規則正しい生活を送ることが大切だと言えるかもしれない。マスク生活が終わろうとしている今、肌荒れに悩んでいる人は、まず自分の生活を見直してみてはいかがだろうか。
（留）
 

由来
「5（いつも）2（ニキビは）1（皮膚科へ）」と読む語呂合わせから。ニキビ治療薬を製造・販売しているガルデルマと塩野義製薬が制定。本格的な夏を前にして、ニキビで悩んでいる人に「ニキビは皮膚科で治療が可能な疾患」だと知ってもらうことが目的。