心のケアにもなる

　忙しい毎日を送っていると、部屋の掃除は後回しにしがちだ。一度さぼり癖がついてしまうと、ずるずると部屋が荒れてしまう。しかし、そのまま放置していると、人によっては注意散漫になったり、モチベーションが上がらなかったりと、心への悪影響につながることがあるため、注意が必要だ。

　逆に、掃除をすると、部屋がきれいになるだけでなく副次的な効果が期待できる。床や窓の拭き掃除のような反復動作は、脳内のセロトニン分泌を促進するとされており、心を落ち着かせる上でプラスになる。デスクワーク中心の生活をする人には、適度な運動にもなるため、ストレス解消にもつながる。

　散らかった部屋を、一度に隅々まで掃除しようとすると、時間的にも体力的にも大変になる。快適な生活環境を維持するためには、毎日の暮らしの中に、10分、20分ほどの掃除の時間を設け、習慣化することが重要だ。

　ちなみに、トイレ掃除には、重曹やセスキ炭酸ソーダといったアルカリ性の洗剤を用いると、黒ずみ落としに有効。水アカや尿石を落とすにはクエン酸などの酸性の洗剤を使うのが効果的だ。汚れの種類によって有効な洗剤があるため、日々の掃除で適切に選択してほしい。（石）
 

由来
日付は「ゴ（5）ミ（3）」と「護（5）美（3）」の語呂合わせから。ゴミの削減と環境美化の推進を目的に日本そうじ協会が制定した。