今日は何の日
<今日は何の日>3月27日『さくらの日』
2023/03/27 09:00
週刊BCN 2023年03月27日vol.1962掲載
春を象徴する花
桜は菊とともに国花に選ばれており、日本を代表する花だ。桜が開花すると、本格的な春の訪れを感じることができる。桜にはいくつかの品種があるが、一番なじみがあるのは「ソメイヨシノ」だろう。ソメイヨシノは、江戸時代末期に「オオシマザクラ」と「エドヒガン」という2種類の桜を交配して誕生した。ソメイヨシノには、自家不合和性という性質があることから、ソメイヨシノ同士の自然交配では子孫を残すことができない。このため明治時代以降、二つ以上の植物を接着し、新たな個体にする技術「接ぎ木」によって全国に植えられた。
桜の楽しみ方として真っ先に思い浮かぶのは花見だ。花見は奈良時代の貴族の行事が起源とされ、当初は中国から伝来した梅を鑑賞していたが、平安時代に桜に代わったという。庶民も花見を楽しむようになったのは江戸時代からで、徳川吉宗が江戸の庶民に花見を奨励したのがきっかけだとされる。
この記事を書いている時点では、近所の桜はまだ蕾の状態だが、暖かい日が続いているので、開花は目前だろう。満開の桜を楽しみに待ちたい。そして、新型コロナ禍により、この数年できていなかった花見を今年は楽しみたいと考えている。(帆)
由来
日付は、3×9(さくら)=27の語呂合せと、季節を表す方式の一つである七十二候の「桜始開」の時期と重なることから、公益財団法人日本さくらの会が1992年に制定した。
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