液体タイプのフレッシュの先駆け

　東海地方に住んでいる人ならラジオの時報などで多くの人が聞いたことがあるCMソング「スジャータ、スジャータ～♪」で有名なスジャータは、コーヒーに入れる牛乳のようなコーヒーフレッシュだ。スジャータの名称は修行中のお釈迦様に乳粥を差し入れたインドの女性の名前に由来しているとのこと。

　1970年代の一般家庭向けフレッシュは、日持ちする粉末タイプが主流だった。そこでスジャータめいらくグループは、プラスチック製の小さな容器に無菌充填できる設備投資を業界に先駆けて行うことで、コーヒーに溶けやすい液体タイプのフレッシュを開発。一気にシェアを伸ばした。

　CMのキャッチコピーは「褐色の恋人」。ここで言う褐色とはコーヒーを指しており、コーヒーによく合うことを表している。劣化を防ぐために採用した遮光性のある茶色の容器の色からきているのではないそうだ。

　ちなみに、東海道新幹線で車内販売しているアイスクリームの多くは「スジャータアイスクリーム」で、スジャータ関連商品の一つ。ほかにも果汁や野菜飲料、コーンスープ、アイスコーヒーなどを販売している。（寶）
 

由来
日本記念日協会によれば、名古屋市に本社を置くスジャータめいらくグループが制定。同社のコーヒーフレッシュ「スジャータ」の発売日が1976年3月23日だったことから。