今日は何の日
<今日は何の日>1月23日(2020年)『中国・湖北省武漢市がロックダウン』
2023/01/23 09:00
週刊BCN 2023年01月23日vol.1954掲載
長く厳しい戦いの始まり
武漢保健医療当局が新型コロナウイルスの最初の症例を報告したのは19年12月。当初は人から人に感染する可能性は低いと考えられていたが、1月に入り患者が急増。1月18日に北京から武漢に派遣された政府の専門チームがウイルスを「伝染性が高い」と判断し、23日10時(現地時間)にロックダウンを開始した。人口1000万人を超える大都市での都市封鎖は人権軽視として他国からの批判を集めたが、欧米でも2月以降に感染が急拡大。中国に追随するかたちで続々とロックダウンに踏み切った。日本では法的根拠がないことなどからロックダウンではなく、緊急事態宣言が4月7日から5月25日まで発令された。
各国のロックダウンは一時的に感染拡大を抑え込むことに成功(インドなど一部地域を除く)したものの、デルタやオミクロンなどの変異株が登場するたびに感染者は再び増加に転じ、3年にわたって規制と緩和が繰り返された。
4年目を迎えた現在は多くの国が経済の停滞を危惧して「ウィズコロナ」にかじを切っている。ゼロコロナ政策を断行していた中国も年末に方針を転換したが、その影響で感染者は再度拡大。各国は新たな変異株の流入を恐れ、水際対策に追われている。(雀)
由来
新型コロナウイルスによる世界初のロックダウン(都市封鎖)が中国・湖北省武漢市で敢行されたのは、2020年1月23日。世界に先駆けたロックダウンは76日間におよび、市民の外出や企業活動が厳しく制限された。
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