最先端テクノロジーの発展期には、企業と大学の連携が活発化します。ここ数年はまさにそうしたタイミングで、AIやデジタルツイン、メタバースなどの分野で社会実装に向けた取り組みが加速しています。産学連携自体は今に始まったことではありませんが、出口戦略においてはさまざまなアップデートが行われているようです。

　10月31日発行の週刊BCNに掲載した産学連携特集では「ソフトバンク×慶應義塾大学SFC研究所」「富士通×東北大学」「リクルート×東京大学」の最新事例を紹介しています。各社の大学と組む狙いは異なっていますが、共通しているのは安易に事業化を出口にしていないということです。

　では、企業はどんな成果を産学連携に期待しているのか。また、何に注意してパートナーシップを強化していくべきなのか。経験豊富な3社のアプローチは、発展途上の技術をいかにビジネスモデルに落とし込んでいくのかを考える上で大きなヒントになるはずです。（大蔵大輔）

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産学で挑む最先端テクノロジー ミスマッチしないための出口戦略