今日は何の日

<今日は何の日>11月1日『泡盛の日』

2022/10/31 09:00

週刊BCN 2022年10月31日vol.1944掲載

香りと味わいでファンを魅了

 泡盛は、琉球地方を代表する蒸留酒だ。一般的にアルコール度数は30%前後とされているが、40%を超えるものや、水割りされて度数が低めのものまで幅広く市販されている。濃厚かつ芳醇な香りに加え、甘みが強く独特の味わいがあるため、ファンは多い。主原料がタイ米であることや、アワモリコウジカビとも呼ばれる黒麹菌を用いた米麹を使うことが理由として挙げられる。

 原料にタイ産のインディカ米が用いられるのは、米麹の一種である黒麹菌が菌糸を伸ばしやすく、米麹を作りやすいからという。さらに、アルコールを発酵させる際の温度管理がしやすいという利点もあるそうだ。

 泡盛を寝かせ、3年以上貯蔵したものを古酒(クース)と呼ぶ。ワインやウイスキーなどにも年代物は存在しており、貴重なものは高値で売られているが、泡盛はなんと100年、200年といった単位で育てることができるそうだ。

 かつては琉球王朝時代に仕込まれた古酒が存在していたが、残念ながら第二次世界大戦時にほとんどが失われてしまった。各家庭でも、気密性や遮光性の高い容器であれば、新酒を寝かせ、古酒へ育てることが可能らしい。気になった方は調べてみてはいかがだろうか。(留)
 


由来
1987年に沖縄県酒造組合連合会が制定した。毎年8、9月から仕込みが始まり、その年の新酒が出回り始めるのが11月頃であるため。
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