▼昔に少しだけ利用してやめてしまった英会話学習サイトから、「今月中の再開で5千円分のギフト券を進呈」という広告メールが届いていた。入国要件が緩和されたことで、最近は海外から来日したグローバル企業の幹部に対面で取材することも増えている。いい機会だから、ギフト券につられてもう一度英語を勉強してみるかと思ったが、また三日坊主になる可能性が高く、再開に踏み切れていない。

▼意欲の問題はさておき、英語学習の必要性が自分の中で以前ほど切実でなくなった理由として、近年のＡＩの進化が挙げられる。英日の機械翻訳や、会話音声のテキスト化などの精度は飛躍的に高まり、それらのサービスは業務においてもかなりの範囲で実用的に使えるようになった。久しく海外には行けていないが、今なら英語圏でもそれほど物怖じせず取材ができるように思う。

▼間もなく、外国人観光客の受け入れが本格解禁される。空前の円安ということもあり、観光業界ではインバウンド消費の呼び込みに力が入る。ＩＴ活用が遅れていた日本でも、コロナ禍を経てテクノロジーは一定の普及を見せた。ＩＴが観光再生に貢献することを期待したい。（螺）