今日は何の日
<今日は何の日>9月24日『「みどりの窓口」が開設』
2022/09/19 09:00
週刊BCN 2022年09月19日vol.1939掲載
技術は進歩しても
中高、大学のころは通学定期券を購入するために、みどりの窓口を利用していたが、大人になってからは訪れた記憶がほとんどない。券売機かWebで購入できてしまうからだ。世の中の人も似たようなものなのだろう。コロナ禍による需要減もあり、全国で窓口が減少している。例えば、JR東日本は2021年5月、その時点で440駅に設置されていたみどりの窓口を、25年に140駅程度とする方針を示している。
JR各社はみどりの窓口に代わり、オペレーターにつながる券売機を設置しているが、一部報道によると、不便との声も漏れる。Webで定期券の購入を申し込めるJR東日本の「ネットde定期」のようなサービスはあるものの、通学定期券の購入で通学証明書などの提示が必要な人は、みどりの窓口に行かなければならないケースが多いからだ。
別の点で個人的に気がかりなのは、JRに顧客体験を向上させようという意思が感じられないこと。予約サイト一つとっても、UIの悪さが以前から指摘されているが、一向に改善する気配はない。どれだけ技術が進歩しようと、それを生かせるかは事業者次第だ。窓口の閉鎖が、ただ顧客満足を下げるだけにならないことを願いたい。(無)
由来
1965年9月24日、当時の国鉄が全国の主要駅などに「みどりの窓口」を設置。その多くが「マルス」と呼ばれる座席指定券などの予約・発券用のコンピューターシステムに接続された端末を備え、指定券の購入がより便利になった。名称の由来は当時の指定券が緑色だったからといわれる。
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