IT業界ではM＆Aが活発に行われています。規模が大きいケースですと、当然、ユーザーに影響を及ぼします。

　米Broadcom（ブロードコム）は2019年、米Symantec（シマンテック）の法人向けセキュリティ製品事業を買収。買収後、価格やライセンスルールを変更しました。この変更は十分に情報発信されていなかったこともあり、国内では多くのユーザーが混乱しました。その結果、顧客離れが進みました。

　ブロードコムは、再びシマンテック製品を国内で浸透させるべく、販売体制を整理しました。ブロードコムの認定アグリゲーターとしてシマンテックの専門チームを発足し、国内での営業やマーケティング、サポートを代わりに担うのはSB C＆Sです。

　セキュリティ業界においては、シマンテックのブランド力はまだまだ健在だと思うので、「業績をV字回復させる」と意気込むSB C＆Sがどういった戦略で顧客獲得を進めていくのか注目していきたいです。（岩田晃久）

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SB C＆S 米Broadcomの認定アグリゲーターにシマンテックの専任チームを発足