効果的な演出が可能な髪型

　ポニー（小型の馬）の尻尾のような髪型「ポニーテール」は、一部の男性陣から根強い人気がある。ベストセラー小説「涼宮ハルヒの憂鬱」では、主人公が咄嗟に放った「俺、実はポニーテール萌えなんだ」というセリフが世界を破滅から救っている。
 
　女性のうなじが強調されやすい「セーラー服」や「浴衣」との相性も抜群であることから、セーラー服姿の中高生がヒロインになることが多いアニメや漫画でよく描写されるほか、ヒロインが浴衣を着る「夏祭り回」では定番の髪型の一つになっている。

　普段は長い髪を垂らしているキャラクターが、運動会やアルバイトといった特定のシーンでポニーテールにすることで印象的な演出も可能になる。一部の学校では校則で禁止しているケースもあるらしい。その理由は「男子がうなじに興奮する」ともいわれている。真偽は不明だが、現実では効果がありすぎる、ということだろうか。

　ちなみに、耳より低い位置で結ぶと「お下げ」、両耳の上で結ぶと「ツインテール」、テールが短いと「ピッグテール（豚の尻尾）」、後ろ髪を結ばずに垂らしてツインテールにすると「ツーサイドアップ」など細かく名称が分かれているそうだ。（寶）


由来
日本記念日協会によれば、夏祭りなどに着る浴衣にポニーテールがよく似合うことや、ポニーテールを横から見ると「7」が並んだ「77」に見えることから日本ポニーテール協会が1995年に制定。