北斗七星
北斗七星 2022年4月11日付 vol.1918
2022/04/15 09:00
週刊BCN 2022年04月11日vol.1918掲載
▼東京証券取引所は4月4日、株式市場をこれまでの四区分から、プライムとスタンダード、グロースの三区分に再編した。市場区分が変わるのは、1961年に東証二部を新設して以来、約60年ぶりになる。
▼市場区分の再編に伴い、各企業は、上場する市場の選択を検討してきた。これまでの東証一部から最上位のプライム市場に移行する企業がある中、日本オラクルのように、スタンダード市場への移行を選んだ企業もある。あいまいさが課題だった市場区分を明確に分けたことで、今までよりも各上場企業の実態に即した構造になったといえるだろう。
▼東証によると、株式市場に新規上場した企業数はここ最近、増加傾向になっている。2021年は前年比34社増の136社で、06年以来の高水準になった。特に情報・通信業は前年比16社増の53社となり、各業種の中で目立っている。
▼コロナ禍で社会がデジタル化に向けて動き出している中、IT企業への期待感は高まっており、今後も継続する見通しだ。長年にわたって株式市場に上場しているIT企業も、新たに上場したIT企業も、新しい市場区分の中で大きく注目されることを期待したい。(鰹)
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